注文住宅の建設用地には、容積率や建蔽率、そして高さ制限などいろいろな条件が設けてあります。注文住宅は自由な間取りやデザインを作りことができるメリットがありますが、土地の条件により自由度が損なわれることもあるので注意が必要です。例えば、50坪の土地を購入して敷地いっぱいに注文住宅の家を建てることはできないイメージを持つ人は多いといえます。建蔽率は建築面積÷敷地面積で求めることができる、建築面積は建物を真上から見た水平投影面積です。
都市計画において建蔽率80%で防火地域内にある耐火建築物は建蔽率が100%の適用が行われます。これは敷地いっぱいに建物を作ることができるもので、土地を選ぶことで建蔽率100%を見つけることができるわけです。しかし、ビルなどの場合はあまり日当たりなど意識しなくても良いけれども、住宅は日当たりの確保は必須です。敷地いっぱいに家を建てると隣家の日当たりが悪くなるなど、日照権の問題も出て来るので一般的に宅地となるような土地の建蔽率は40~70%が多いようです。
特に、北側はある程度隣家との距離を設けておかないとお隣の家の日当たりが悪くなるので注意が必要です。容積率も注文住宅の家を建てるときに押さえておきたい部分ですが、容積率にはいろいろな緩和が行われていて、特例を使うことで本来の容積率よりも大きな家を建てることができます。容積率に含まれない箇所があるので、どのような部分が含まれないのか知っておくと良いでしょ。